こんにちは。
刑務所や犯罪者がテーマの海外ドラマでは、英語でPrison lingoやPrison slangと言われる刑務所経験者特有の俗語がよく出てきます。
流れで推測できるものも多いですが、推測できないものに出会った場合、大概は普通の辞書には載っていないので、Urban Dictionaryやインターネット上のPrison Slang Dictionaryを見たり、それでもわからない時はネイティブの友人に聞いたりしています。
今回は、Prison Breakに出てきた言い回しを調べてみました。
まずは、場面の説明から。。。
フォックスリバー刑務所に収監されたばかりのマイケルに、同室のスクレが刑務所内のことを説明しながら歩いていると「wholesale=卸し屋」と呼ばれる男性に出くわします。
そこでスクレは、Wholesaleにマイケルのことを尋ねられこう答えます。
Sucre: He’s my new cellie. (To Mike) Wholesale’s got it wired up at the commissary. Anything you want, he can get it for you.(新しく俺と同室になったやつさ。(マイケルに向かって)Wholesaleは売店にコネがあるんだ。欲しいものがあったらなんでも手配してくれるぞ)
すると、Wholesaleがこう言います。
Wholesale: You keep handing out my jacket, I swear I’m gonna bust your grape.
ここで、私はこの「keep handing out my jacket」を聞いて
????となったわけです。
直訳すると「俺のジャケットを配り続ける」ですよね。はっきり言って意味不明です。
そこで検索して、見つけました。
刑務所の俗語でjacketとは、「受刑者の情報すべてが載ったファイル」のことを指すそうです。
日本語でも、カタカナの「ジャケット」ってファイルフォルダや本の表紙を指す意味で使われますよね。
それと同じで、ここでは、「俺のこと(情報)をペラペラ人に話してると」と言う意味だったんですね。
これに続く、「I’m gonna bust your grape」のgrapeは「頭」という意味のスラングなので、直訳すると「頭をぶっ潰すぞ」ですが、「俺のことをペラペラ人に話してると、ぶっ殺すぞ」くらいの意味なのでしょう。
物騒な内容で、自分が使うことはこの先一生ないとは思うものの、聞いてすぐに理解できるフレーズが増えるのは楽しいものです 😉