日本語では普通に会話に出てくるし、よく使うのに、英語で言おうとしたときに、あれ?なんて言ったらいいんだろうって言い回しありますよね。先日会社の人に質問されたので、今日はそれを紹介することにしました。

今回のフレーズは「overstep (one’s authority/one’s position)」です。

意味:自分の権限を越えた行動をする、出過ぎたまねをする、度を超す

ビジネスの世界でも、良かれと思ってしたのに、出しゃばりのように思われてしまう悲しい状況がたまにありますよね。そういう時に、I didn’t mean to overstep (my position). (出しゃばるつもりはなかったんです)などと謝罪する時にも使えますね。

最初の使用例は「キャッスル」からです。

自分の母親を殺害した殺し屋がディック・クーナンだったとわかり、絶対に逮捕して依頼人を突き止めたいベケットでしたが、ディック・クーナンがキャッスルに銃口を向けたため、やむなく撃ってしまい、必死に蘇生措置を行うも死んでしまいます。

自分が出しゃばってディック・クーナンを攻撃しなければ(頭突きした)、銃口を向けられることもなく、ベケットが射殺することもなかったと反省するキャッスルとベケットの会話です。

Beckett: It wasn’t your fault, you know.(あなたのせいじゃないわ)

Castle: I overstepped. I came down here to say that I’m sorry. And that I’m through. I can’t shadow you anymore. If it wasn’t for me…(俺が出過ぎたまねをしたから。謝りたくてきたんだ。それが済んだから、もうしつこく追いかけたりしないよ。俺がいなければ・・・)

Beckett: If it wasn’t for you, I would’ve never found my mom’s killer. And someday soon, I’m gonna find the sons of bitches who had Coonan kill her. (あなたがいなければ、私は母親を殺した犯人を見つけることはできなかった。いつか彼女の殺害を指示したやつらを絶対に見つけるわ。)

 

次の使用例は「グレイズ・アナトミー」から、クリスティーナのセリフです。

産休に入ったベイリーの代理としてしてシドニー・ヘロンがやってきます。彼女は「愛による癒し」をモットーとしていて、陰で「ナチ」と呼ばれているベイリーとはまるで正反対の人。

アレックスとクリスティーナは、そのシドニーの指導のもとでクレアという患者を担当することになります。クレアは急に足の痛みを感じたので検査を受けにきたのですが、検査によって筋肉が感染性のせいで壊死していることがわかります。

シドニーは、クレアが新婚であることや若いことを考慮して、なんとか足を残す判断を下しますが、現実主義のクリスティーナはクレアが感傷的すぎると反発し、自分の意見が通らないとわかると、彼氏であり心臓外科医のバークに告げ口し、一緒に手術室にやってきます。

シドニーは、患者に対する思いやりを持つことが大事で、何時間かかろうと壊死した部分を取り除く、最善を尽くしてもダメならその時は切断する、それまでは簡単に切断の判断はしない、患者の今後の人生がかかっているのだ、ときっぱり言います。

結局、シドニーは脚を救うことができ、最初は意地を張っていたクリスティーナもシドニーの正しさを認め、バークに促されてシドニーに謝る決心をします。

CRISTINA: Sydney I just wanted to …  ah Just wanted to ah to … apologize for, you know, overstepping, I’m sorry.(シドニー、私・・・あの・・・謝りたくて・・・その、出過ぎた真似をして・・・ごめんなさい)

SYDNEY: Now that’s the compassion I was looking for. Apology accepted. Okay, you wanna hug it out?(それこそ私が求めていた思いやりの心よ。許すわ。ハグして仲直りしましょうか?)