ネイティブが使うのはすごくよく聞くけれど、ノンネイティブだと英語上級者でもあまり使っているのを聞いたことないフレーズがあるので今日はその一つを紹介します。

 

cut it」という表現で、「うまくいく、十分に基準や望みを満たす、効果的」という意味ですが、私はこれまで否定形での使用しか聞いたことがありません。

 

ですので、今回は「not cut it(うまくいかない、十分ではない、効果的ではない)」の形で紹介します。

 

最初の使用例は「ブレイキング・バッド」です。

ジェシーの敵討ち+今後のビジネスパートナーになるべく、トゥコに会いに行ったウォルター。化学反応で爆発を起こしてトゥコにジェシーとは違うということを見せつけた後のセリフです。

Walter: One pound is not going to cut it. You have to take two.(1パウンドじゃ足りない。取引は2パウンドからだ)

One pound is not going to cut it.

 

次は「メンタリスト」からです。殺されたクリスティンの義理の兄ハーランにリズボンが取り調べをしています。

クリスティンの遺体が見つかった場所では片方の靴が見つかりませんでした。その靴が義理の兄ハーランの車のトランクから見つかりました。

Lisbon : Kristin’s shoe was in your trunk.(クリスティンの靴があなたのトランクから見つかったわ)

Harlan : No. No way.(ありえない)

Lisbon : You want to tell us how it got there, Harlan?(ハーラン、なぜトランクに靴があったのか説明して)

Harlan : I don’t know. Maybe you put it there, huh?(知らねぇよ。お前が置いたんじゃないのか?)

Lisbon : You have no alibi for the night of Kristin’s disappearance.(あなたにはクリスティンが失踪した夜のアリバイがない)

Harlan : I told you. I was with my mom.(言っただろう。お袋と一緒にいた)

Lisbon : She was concealing you when we went to pick you up. It’s not gonna cut it.(あなたをかくまっていた母親よ。アリバイとして十分じゃないわ)