今回は「carry water (for)」です。
意味:(人)の手先となって働く、(人)の悪事の片棒を担ぐ
意にそぐわなくても権力のある人の言いなりになるようなニュアンスです。
最初の使用例は、「S.W.A.T」からです。最近SWATにハマっているので連続でSWATからの引用が多くなっちゃってます(笑)
ディーコンの家が襲撃され憤るSWATチームのメンバーは、主犯格の男を捕まえたくて仕方ありませんが、CIAが絡んでいて手が出せません。
それにイライラしたホンド―は、上司にいつまでCIAの言いなりになるつもりですか、と詰め寄ります。
Hondo: Commander, we can’t keep carrying the Agency’s water, not with Deacon’s house getting shot up with his kids inside.
この辺がやはり文化の違いを感じますね。上司に向かっても言うべきことをはっきり言うというのは日本企業では難しいように思います。特にこういう「言い方」で言うのはなかなかないでしょうね。私が勤務しているのは外資系なので、割と言いたいことを言わせてもらえています。以前働いていた日系企業ではきっと言えなかっただろうなぁと思うことも多いです。
2つ目の使用例は「ブラックリスト」からです。
レッドはイラン人の動きを探るようニュートンに指示していました。レッドの読み通り、怪しい動きがあることがわかったので妨害するように言いますが、ニュートンに、前回妨害を試みた時に多くの犠牲者が出たことを指摘され、それはわかっている、それならFBIを使うか、というような話をしています。
NEWTON : That may be difficult. The seller hired the Courier to make the exchange. The last time we attempted to intercept him –
RED : I’m well aware of the men and resources we lost in Cairo. Perhaps this is an opportunity to let our new friends at the FBI carry the water.
ブラックリストは、見るたびにレッドが、どうしてもアレン・ショアに見えてしまいます。レッド役の人が長く演じていたボストンリーガルでの弁護士の名前です。どうもあの印象が強すぎる。