今日は、なんとなく煮え切らない、どっちつかずの状況を表す表現を紹介します。AかBのどちらか決めかねている時や、悩んでいる時に便利な表現です。

まずは、自分だったら英語でどんなふうに言うかちょっと考えてみてください。

 

 

 

考えました? どうですか? どんな表現が浮かびましたか?

 

 

答えは一つだけじゃないので、ここで紹介するフレーズだけに固執せず、参考にしつつ、いろんな表現を身に着けていくと、自分らしい話し方ができるようになると思います。

 

さて、今日紹介するフレーズは「on the fence」です。

意味:どっちつかず、様子見中、中立の立場でいる、まだ態度を決めかねている

 

イメージしやすい表現だと思います。2つの敷地を仕切るフェンスがあって、どちらの敷地に足を踏み入れるか決められないまま、フェイスの上に座って考えている、と想像するとわかりやすいですよね。

 

最初の使用例は「デスパレートな妻たち」からです。スーザンとガブリエルは二人で酔っ払って盛り上がり、合同結婚式をしようと約束します。ですが酔いがさめてどちらも後悔。断りたいけど、約束しちゃったしなぁ・・・ということで、お互いに婚約者が反対していると嘘をついて約束を反故にしようとします。

Susan: Listen.We need to talk. I spoke to Mike, and, uh, he’s just not really into the whole double wedding thing.(あのね、話があるの。マイクと話したんだけど・・合同結婚式にどうも乗り気じゃないみたいなの)

Gabrielle: Mike said no?(マイクは反対なの?)

Susan: Yeah, he sort of wants the day just to be about us. So we’re gonna wait till the fall. I’m so sorry.(うん、なんていうか、その日は二人だけの特別な日にしたいみたいで。だから私たちは秋まで待つことにするわ。本当にごめんね)

Gabrielle: No. No, it’s okay. Victor was kind of on the fence about it, too.(ううん、いいのよ。ビクターもなんか迷ってたみたいだったし)

Susan: Oh, good! I mean, not that they said no, just…’cause i really wanted to do it.(あ~よかった。あ、なんていうか別に反対されたことがよかったわけじゃなくて・・・だって私は合同結婚式したかったし)

Gabrielle: Me, too. I think it would’ve been so much fun.(私も。きっと絶対楽しかったと思うわ)

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次は「ヴェロニカ・マーズ」からです。

ちゃらちゃらしていてお金にがめつい私立探偵のヴィニーが、同じ私立探偵であるヴェロニカの父親キースに協力しないかと持ち掛けます。

キースは、ヴェ二―を信用できないし尊敬もできないと思っているので一緒に働く気はありませんが、はっきり言えず言葉を濁していると・・・

VINNIE: I was thinking, uh, we might work together, you know, juggle some cases, maximise the market.(考えたんだけど、私たちが協力してケースをこなしていけば、市場を最大化できるんじゃないかな)

KEITH: Actually, Vinnie, we’re not…(いや、ヴェ二―、私たちは何と言うか・・・)

VINNIE: Ah, you’re on the fence, okay, okay. (ああ、迷っているんですね、わかります、わかります)

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普段は2つの使用例を紹介していますが、今回は、今ちょうど見ていた「Dexter」にたまたま出てきたので、3つ目の場面を紹介します。

感謝祭の食事にデブラがくるのか、リタがデクスターに聞くシーンです。

Rita: Is Debra coming?(デブラは来るの?)

Dexter: Ah…she’s still on the fence. (ん~まだ迷っている)